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昔、とある女子生徒が行方不明になった。
人をたくさん集めて捜索したけど、まったく見つからなかった。
そして、少女が行方不明になって三日がたった日。
ついに少女は発見された。
………死体となって。
少女がいたのは少女が通っていた学校の屋上。
コンクリートの床は血で真っ赤に染まり、少女の傍らには首がなくなった熊のぬいぐるみが少女に寄り添う形でおかれていた。
熊のぬいぐるみは少女が小さい頃から大事にしていたもので、レインという名前がつけられていたそうだ。
それからというもの、その学校では似たように屋上の床を血で真っ赤に染め傍らには首なしのぬいぐるみがおかれているという状況で死んでいる学生が見つかるようになった。
毎回共通して存在する、『血染めのコンクリート』と『首なしのレイン』から、いつしかこれは《血染めコンクリートと首なしレイン》と呼ばれるようになった…。
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