0日目

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  「ふ~ん。でもさ、誰とも付き合う気はないって言っててさ、こうして告白されるのにうんざりしてるのなら、相手を少し知ってみようって気で誰かと付き合ってみたら?虫除けにもなるでしょ?」 「だったら…」  美優は大きくため息をついて、紫を見る。 「紫、あんたなら出来るの?」 「僕は好きな子がいるから無理だよ~。でも、美優ちゃんは「好きな人なんて居ない」って何時も言ってるじゃんか~」 「それは、そうだけど…」  紫の言葉に、美優は目を伏せる。  好きな人なんて、居ない。  もう、居ない。  もう、好きじゃない。  絶対、絶対に。  もう…二度と。  美優は顔を上げて何かを振り切るように笑みを浮かべた。 「もうこの話はお終い!私はもう家に帰るけど、あんたも遅くなんないうちに帰んのよ!」  そう言って美優は、紫に手を振り走り出した。    
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