外道剣 念仏拝み
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男は斬殺を日々の生業とするかたわら、慚愧(ざんき)の念に駆られていた。 「南無」 左手を胸の前に立て、短く念仏を唱えながら、斬り下ろす。 追手は絶叫する間もなく、脳天を割られ絶命した。 せめて、死者が魂の平安を得られるようにと。自然と胸に手が向かったのだ。 その行為のために、死者に情けをかける心ゆえに、男は仲間から外道と蔑まれることになる。
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