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意識を手離した俺を店員達によって二階の俺の自室へと運ばれ店仕舞いされた
目を覚ますと土方にどやされた
何故、店長である俺を怒れたのか
それは彼奴が俺の恋人だからだ
その日から十四郎との同棲生活が始まった
まぁ全然甘い日々は過ごせなかったが…
今は仕事にも慣れてきて大分土方との時間が取れるようになったのだった
「高杉、そのマネキン黄ばませたらお前の首をマネキンの首にするからな」
何つーグロテスクなこと言いやがるんだ;
まぁ確かにこのマネキンだけ首がねーが
塚、何で美容室なのにこんなデザイナー達が使うであろう胴体付きのマネキンなんだ?…
あ、そういや店長は女の身体のラインが好きだのと変態紛いのことを言ってやがったなァ…
「塚、俺の首乗せたマネキンなんざ不気味過ぎて飾れねーだろ;」
「冗談に決まってんだろ
恋人の首を斬るなんざ死んでもしたくねーよ/」
十四郎…
頬を朱に染めながら述べる土方に胸がキュンとなった
でもなトシくん
今の御時世そんなことしたら君警察署送りになるからね
まぁ冗談なら良しとしよう
煙草の火を消し土方を抱き締め髪を撫でる
「ちょ、何だよ止めろよ/」
不意に抱き締められ土方は身動ぎする
こういう慣れてないとこも可愛いよなァ
不意に…甘甘な雰囲気をぶち壊す出来事が俺達を襲った…
ーカタカター
俺の真後ろから奇妙な音が聞こえた
「な、なぁ高杉…今…変な音が…」
「アァ…聞こえたな…多分風の音か何かだろ」
土方を恐がらせない為にそんな嘘を付いた
音の正体を確かめるべく十四郎には目を瞑っておくように言い後ろを振り向いた
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