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男は懶惰の四阿で寝転び、安逸に胡座をかいてきた。
そのような者が自己の不忠、不義、不信、不従順、不正を信仰無き祈りで清算しようとしている。
そこに赦しなどあろうはずもなく、救いなど、なんとおこがましい願いであるか。
彼の安易な思考、軽薄な行為に天は失望し、悲しみ、憐れんだ。
見方を変えれば自我の無い魂とも云える、男を生み出した反省の意味を込め、天は罪を定めた。
そして後世の戒めとし、男を罪深き者、原罪の祖、背負い人として、東の涯てへ送った。
後世には罪と男の顛末が伝わる、また、物語は節度をもたらし、堕落への警鐘となって響き続けている。
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