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支配の玉座を奪った男は、高らかに声を放つ。
厳かな口調、威圧的身振りに、人々は耳を傾け、目を見開き始めた。
人々は言葉に迷い、ざわめく。
男は言葉に酔い、神聖を否定する。
そうした日が七日続き、八日目、輝く光が東から昇り、闇を西へと追い払う時間、天より高く澄んだ鐘の音が響き、同時に、光と闇の狭間が割れた。
割れる空、そこから輝ける深淵は男を見据えた。
默す深淵に男は戦慄している、見えない恐怖が彼を覆っていた。
暫しの後、輝くものは語り始めた。
――否定する者よ、私はここいる。
ここに顕れた意味を感じ取っているだろう、お前は罪を犯したのみならず、神聖は無いと謳い、剰え、私の存在を無いと吠えた。
――罪は抑止力の為に定めたもの、破らぬと人を信じ、一切の仕置きは定めなかった。
だが、貴様は破った。
罪に対する力、罰を定め、お前を戒めとし、今ここに裁く。
天はかく云うと、裂け目から巨大な御手が現れ、男を握り締めると、そのまま深淵へ引きずり込んだ。
男はこれより幾億もの年月を昇り、落ちて行くことになる。
そして、時間が罪を浄化し、天落の罰を終えると、彼は罪と罰を知る道標、太陽となった。
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