脳内☆中島裕翔

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座席表を配られたから後ろの子の名前は覚えてた。 振り返って顔を見たのは初めてだけど… 大丈夫! 大丈夫だよ僕! ちょっと無愛想そうな顔でも中身は絶対いい人だって!← 中「おねがい!…だめ?」 山「…しかたねーな」 そう言って山田くんは、1つのお弁当を僕に渡してくれた。 中「ありがとう!!」 色とりどりの具が入った、とてもおいしそうなお弁当。 山田くんのお母さんって絶対料理うまい! 山「…な、なに?」 中「ん?」 山「自分の席戻りなよ」 中「ここ僕の席だけど?」 山「そうじゃなくて!前を向けっつってんの!」 前を向け…? 中「なんで(^ω^)?」 山「お前…っ」 せっかくなんだから一緒に食べたほうがいいじゃん! 中「ってことで!よろしくね!山田くん!」 山「…っ」 そんなわけで、僕はさっそく後ろの席の山田くんと仲良くなった。 ちょっと無愛想だけど、お弁当わけてくれるぐらいだもん。 いい人だよね! でも… なんでお弁当2つも持ってたんだろう? 食いしん坊なのかな?
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