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「貴方のお母さんだ
って言ったら
信じてくれるかしら?」
そう言った瞬間のルナの顔は
何かに耐えていたかの様に、
目の前の少年にすがる表情。
だがシュールには
その言葉を理解出来ない。
「……オカアサンってなに?」
シュールは、
『お母さん』の存在と、
その単語を知らなかった。
「知らないならいいの」
その言葉を聞き、
悲しげに微笑みつつ、
ルナは持っていた杖で
地面に何かを描いた。
羽の絵の様だ。
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