始まり。

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(人間……だ) どう違うのかと問われると 幼いシュールには 説明出来はしないのだが。 左手をなびく髪に当て、 右手には小さくも 血のような不気味さを帯びた 真紅の宝石が上部に付いた シンプルな杖を持っていた。 女性は遠く…… シュールの『家』を 見つめていた。 その横顔を眺め 何故かシュールの心に 懐かしい気持ちが流れ込む。
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