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麻佳は朝ご飯を食べながら父の話を聞いていた。
「麻佳、怒らないで聞いてほしいんだけど、今週の土曜日…明日か。明日から妹の子供を預かることになった。」
「へ?お父さんの妹…って早苗おばさん?」
麻佳はみそ汁を飲みながら聞いた。少ししょっぱい。
「おお、よく覚えてんなあ。そぅそう、早苗の子供をうちでしばらくの間預かるんだ。」
「へぇえ。なんで?」
「うん。正おじさんの仕事の都合でね、早苗も正君も中国に行かなきゃならないらしいんだ。」
正おじさんというのは早苗おばさんの夫のことだろう。
「え、なんで子供も連れてってあげないの?」
「中国語が話せないから。」
「なるほど。」
そう言って麻佳はまた、みそ汁を飲んだ。
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