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今日のどっかの魔王城
勇者
「こ、ここが魔王のいる部屋か」
光魔道士
「そ、そうだね。でもよく私達みたいな《レベル15と12》がこんな所まで来れたよね」
勇者
「あぁ、正直
『《最弱の魔王城》なんて言われるくらいだから俺達新米でもいけるんじゃね』
ってその場のノリで乗り込んだ時にはこうなるとは思わなかった」
光魔道士
「うん、魔王城にいる強い敵を運良く倒してレベルアップして帰るか途中で全滅して近くの村に送られるかと思ってたら、魔物も案外強くないし同じ魔物が何回も出て『もう見逃すから先行って』みたいな顔するし、いろいろ驚いたよ」
勇者
「とはいえ、次の相手は魔王だ。もしかしたら、今までのは俺たちを油断させる罠なのかもしれない。だから気を引き締めていこう!!」
光魔道士
「うん!!」
勇者
「行くぞ!!」
ガチャ!!
魔王
「え? もう来ちゃったの!?」
勇者 光魔道士
「……え?」
魔王
「もう、みんなもっと時間稼いでよ。おかげで部屋の掃除中に来ちゃったじゃない」
勇者 光魔道士
「…………」
魔王
「あ、ちょっと待っててね。掃除は終わって後は着替えるだけだから。そこでくつろいでていいよ」
勇者
「ま、魔王覚悟おおぉぉぉ!!」
魔王
「え!? ちょっと!! 不意打ちは卑きょ――
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