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あたしも苦笑いで返す。
亜依は中学時代毎日遅刻ギリギリの登校をしていた。なぜか目覚まし時計をかけても起きれないらしい。
あたしにしてみれば不思議。あんな大きい音に気付かないなんて…。
まぁ、そんな亜依が早起きできたのは奇跡に近い。でも、緊張してるのはあたしも同じだから、気持ちはわかるんだ。
「まぁ、ちづっぺは冷静だから緊張しないかもしれないけど、あたしにとっては人生の大イベントだからね!このあたしがせっかく早起きしたんだから、遅刻しないようサクサク行こっか。」
亜依はそう言って、駅へ歩き出す。
「はい。はい。」あたしもその後を歩き出す。
高校まではあたしの家から歩いて15分のところにある駅から電車に乗って20分、さらに歩いて20分かかる。あたしは亜依と並んで歩きながら、色んな話をした。これからの高校生活についてがほとんど。
話ながら歩くと15分なんてあっという間で。駅に着いてしまった。
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