眩しい太陽と青空を見て

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隠された第三の悩みとはつまり『友達が居ない』と言う事だ。 どれだけ話しかけてもどれだけ傍に寄ろうとも向こうは気付いてくれないのだから出来る筈がない。 それが原因で俺にはこの人生一人も友達が出来たことがないのである。どれだけ努力しても、どれだけ頑張ってもその積み重ねは俺の影の無さで全てを台無しにするのだ。 目つきが恐いと言う事もあるんだが……悪魔でそれはオプションである。 友達が欲しかったから、友達と一緒に弁当食べたり、遊んだり、食べに行ったり、あだ名つけたりすることが出来るような友達が欲しくて、楽しい事を色々夢見て頑張ったんだ。 でも、こんな生活を繰り返してるとやはり俺はこの人生に諦めがついて来るもんだ。 最初の頃は何かと努力していたが、やっぱり一年間引き籠りもすれば何かと客観的に捉えられるようになる。おかげで現状の現実味が増し、今では友達を作ろうとする意欲は欠片一つ残っていない。 おかげで楽しみなんて何一つ無く、呆然と過ごす毎日。 高二の四月後半を迎えた今でもその生活には変わりは無かった。 楽しみと言えば漫画やゲームぐらいだな。まだ友達作ろうと頑張ってたあの頃の方が楽しかった気がするな。 まぁ、どうしようもない方向へと成長した結果ってことか。
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