眩しい太陽と青空を見て

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んで、俺も例の如く誰もが認めるその光に物凄く惹かれ、憧れ、尊敬していたのである。 彼女の事は高一の6月辺りから知り、調度学校を辞めようと思っていた頃に彼女があらわれ、その存在感故に俺は救われたのだ。 何時かは話しかけたいと思いつつもどうせ気付いてくれないだろうと言う自分がそれを拒む。 別に彼女に緊張してる訳でも恋をしてる訳でもない。だと言うのに悉く失敗し続け、それを何度も繰り返すうちに高二へ、そして今に至るのだ。 だが、今回は同じクラス。チャンスは去年よりかは多い。 今回は当たって砕けろ、だ。嫌と言うほど話しかけて嫌と言うほど気付かせてやる。と言う密かな決意を抱き、今では平々凡々な日々の楽しみの一つになっていたりする。 そして今日も、勝負どころの昼休みを待ち遠しく望み、一日分の授業が始まるのだ。 さて、今日も眩しい太陽と青空でも見て時間を稼ごうか。
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