離れたくない

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歩美「和喜?どうしたの?呼びだして」 「呼ばなくても毎日お見舞い来てるのに」 和喜「あぁ、悪いな」 「今日は朝から一緒に居たかったんだ...」 歩美「別に良いよ、今日は大学の授業なかったし」 和喜「ありがと...」 和喜の顔はスゴく暗かった 歩美「和喜?大丈夫?」 和喜「あぁ大丈夫だ、昨日眠れなかったから」 歩美「じゃあ寝てた方が良いんじゃない?」 和喜「いや、いい」 「歩美と一緒にいたい」 歩美「別に寝てる間に何処にも行かないよ」 和喜「いや、少しでも歩美の顔を見ておきたいんだ...」 歩美「大丈夫だよ、毎日お見舞い来るから」 和喜「だけど歩美とっ...」 「歩美と散歩でも行きたい...」 和喜のその言葉は 今とっさに出た言葉だと わかった 和喜が言いたい事は わからないけど 今は和喜の傍に居た方が良いと思った 歩美「うん、わかった」 「看護婦さんに許可もらって来るね」 和喜「あぁ、ありがと...」 その言葉のあと すぐに暗い顔になり 泣きそうにも見えた 和喜「風が涼しい」 歩美「そうだね」 「秋だしねちょうど良い風だろうね」
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