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???「ｸﾞｽ、ｸﾞｽ」
誰かの泣き声が
暗い廊下の奥から聞こえた
奥の窓から月光に照らされながら泣く女性
さっきの看護婦だ
和喜の担当の看護婦
とても優しい看護婦で
『島野姉さん』と呼ばれりるほど
患者、同僚、からしたわれていた看護婦
若い内から看護婦になり
何人もの患者を見送って来た30代の看護婦
島野「ｸﾞｽ、ｸﾞｽ」
そして
病室の中からもう一つの
泣き声が聞こえてきた
???「うぁぁぁぁ!!」
叫ぶ様な泣き声
和喜だ
和喜の泣き声は初めて聞いた
昔から気持ちが強い和喜は
全く泣かず
いつも泣いていた私の
そばに寄り添ってくれていた
他にも
泣き声が聞こえた
???「うあぁぁぁぁん」
歩美のだ
幼い女の子が
泣くよに泣いていた
その泣き声に気づいた
他の看護婦が
慰めてくれる
だけど
涙は止まらない
止まらない泣き声
その日の病院には
3人の泣き声が
他の病室の患者にまで
聞こえ続けた
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