和喜の思い

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和喜「歩美、どうした?いきなり呼びだして?」 ベンチに座っていた 私の目の前に和喜が現れた 少し走って来たのか 息が上がっているのがわかった 歩美「あっうん、あのね」 そんないつもと話し方が違う歩美を見て 和喜は 歩美が何を話そうと為てるのかわかってしまった 歩美「あのね、和喜と私って幼稚園の時からいつも一緒にいるでしょ?」 和喜「あぁまぁな...」 「幼稚園、小学校、中学校、そして高校」 すべて歩美と一緒だった 偶然ではない 幼稚園の卒園式で 小さかったオレ達の約束 そんな小さな約束を 今もなお、守り続けていた いや小さくわない この約束だけは、絶対に 破ってはいけない約束 オレ達はそうして来た 歩美「和喜はあの約束覚えてるよね?」 和喜「あぁ覚えてる、忘れる訳がない」 歩美「ありがと」 「それでね、高校卒業したら大学も一緒に同じ所に行くよね?」 和喜「あぁ同じ所だ」 歩美「じゃあ大学を出たら、同じ仕事に就くよね?」 和喜「いや、それは分からない」 「会社の都合とかあるし...」 歩美は少し哀しそうな顔をしていた
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