不幸の訪れ

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そして それから一週間 和喜「じゃあ行ってくる」 少し暗い笑顔で 出発を告げる 歩美「うん、行ってらっしゃい...」 暗い歩美 歩美「これからも、お見舞いは毎日行くからね」 和喜「おう、待ってる」 少し笑顔の和喜 だがすぐに暗い顔になる 歩美「...」 そんな顔を見た歩美も もっと暗い顔になった 和喜「大丈夫、オレはしっかりこの家に帰ってくるから」 和喜は重い空気を感じ 笑顔を作り歩美を元気づける 歩美「うん、待ってる」 歩美はその言葉で 元気が出た様に笑顔で答えた 和喜「それじゃ、またな」 玄関を開け 外に止まっている タクシーに向かい歩いた 歩美は玄関が勝手に閉まるまで 動けなかった そして 閉まりきって 歩美は玄関を開け 和喜を追いかけた 和喜はタクシーに乗ろおとしていた 歩美「和喜ー!!」 「絶対帰って来てよー!!」 歩美は玄関の前で タクシーに乗ろおとしている 和喜に叫んだ 和喜「...」 和喜は無言で 一番の笑顔を浮かべ 歩美に向かって ガッツポーズで答えた そして和喜は タクシーに乗り込み 歩美に見送られ、病院に向かった 歩美「和喜...」
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