山の中の湖

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その泡を見つめながら、ゆっくりと沈んでいく。 水面へと上がろうともがいていた身体は、いつの間にか沈んでいく事に身を任せ、ただ、ゆっくりと水の流れにも身を任せていた。 この身体から上がっていく泡と、波間に見える光と花の色がまるでダンスを踊っているようで、目を奪われた。 こんな状況で、そんな事を思っている事に滑稽さを感じながら、それでも心はゆっくりと落ち着いていく。 ,
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