4号館の彼

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「‥なんでここにいるの?」 彼は窓の外を眺めながら呟いた。 「‥なんとなく」 「そっか」 とニコッと笑った。 さっきまでのイライラを忘れ 笑うとかっこいいな~ モテそうだな~ とか思ってた。 「あの‥先輩,名前なんて言うんですか?」 さっきはあたししか自己紹介してない‥と思って聞いてみた。 「俺?‥ん~秘密!!」 はっ??名前くらいよくない? 「‥なんでですか?」 「名前知らなくてもよくね?」 とさっきとは全然違う軽い口調で言った。 「‥‥はぁ」 「さっきは感じ悪くてごめんね?また会ったら話そうよ!詩歩ちゃん♪」 彼は口角を上げながら教室を後にした
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