コイントス

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「さて、今回のギャンブルは………コイントスです………」 は?コイントス?十億以上のギャンブルがコイントス?随分と舐めたもんだ。二分の一ギャンブルをやるなんて…… 俺はそう思った。 トランプとかの類なら警戒したが、コイントスなら安心だ。 皆そう思うに違いない。 ディーラーはポケットから百円玉を出した。 「今回は特に公平にプレイしていただく為、私がコイントスをします。コインはテーブルに落とします。皆様はコインの状態を当てて戴くだけです。目隠しの為、布で見えなく致します」 二人の黒子がテーブルの両サイドに立つ。 「一発勝負です。それではベットを……」 皆小切手をテーブルに置いた。 さて、俺はどちらに賭けるか…… 表か? 裏か? 俺はギャンブルの天才、直感でいつも当ててきた。 どっちか? お……も…………て……………… 表! 表だ! 俺は表に賭けた。 「皆様、ベット致しました。もう後戻りできません。では……」 黒子が真っ黒の布でカーテンを作り、見えなくした。 決まる! 俺の勝利が!!
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