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「患者さんも言ってましたね。」
翔太郎は定期的に柏木総合病院に定期的に赴き、余命一年だとか宣告された患者やこどもを中心に、髪の手入れをしている。これは、院長の総一の意向で、患者さんにも希望を持って欲しいという想いからである。
「小児の美玖ちゃんも、翔太郎君にしかさせないしね。それで、お母様も困ってたみたい。」
澪は少し苦いような優しいような表情をした。
「美玖ちゃん可愛いから、彼氏さんも甘やかしちゃうみたいですしね。じゃ、僕は点滴交換行きますね。ファイルを持ってきてくださったら、デスクに置いておいて下さい。」
「了解しました。では私も行くね。」
澪は医局に行き、カルテのファイルをカルテ専用棚から取り出し、ナースステーションに行き、ファイルを置いた。
巡回をする。澪の専門、心臓外科から回る。
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