第二話

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臓器提供の意思を示された次の日、最終的な確認が行われた。 臓器提供の待機患者とその家族を応接室に呼び出し、臓器提供の事を伝える。 コンコン、とドアのノック音。 「失礼します。」 どうぞ、と促す。 「おかけ下さい。では早速ですが、心臓移植についてお話があります。」 「はい。」 「以前から心臓移植を希望され、待たれていました。この度、ドナーが現れ、そしてドナーと適合しました。移植可能となりました。野上尋人さん。」 「本当ですか?ありがとうございますっ!本当にありがとうございますっ!どうか、どうか、尋人をよろしくお願いしますっ!」 尋人の母、小百合が涙を浮かべながら頭を下げる。父の千尋は尋人に飛びつかんばかりに肩を組んだ。尋人はびっくりして固まったままだ。
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