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その二人が向うころ。第二校舎組は、不気味な声が聞こえて、彼らはパニック状態だった。すると、黒い廊下の方から…
ヒタ……ズルズル……ヒタ……ズズ……
裸足で歩く音と何かを引きずる音がする。その音は黒の中から段々とこちらに近づいているようだ。その二つの音が近づくにつれて、辺りがざわめく……その辺りの音が何かかは、分からない。
「何だよ!この音!おい!!」
こう言う時の男子は時に、こんな風に怖れ、一番パニ来る。逆に実花はこの状態をどう脱出するかを考えていた。だが、自分の焦りや全体のパニックで中々思いつかない。
「あぁぁあぁ……君達は……ふふふ……生きの良いのが」
二つの音のがする黒からは、女の声がした。だが、この階には、実花達以外いないはず…実花はこの時周り気配が殺気立つのが分かった、そして、空気はさらに重く冷たくなる。実花は殺されると瞬間的感じ、脅える動物の様に震えだした。
黒い廊下から聞こえる二つの音は、不意に止まった。止まったので、皆は恐る恐る黒い廊下の方を見た。すると、そこには、髪の長い、白いワンピースを着た女だった。その長い髪は顔を隠し、その白いワンピースは赤黒い斑点の柄だった。
だが、赤黒いその点は大きさや形がまちまちであった。それを見て一人が震えた小声で
「あの、赤黒い点……血じゃねえよな……」
一同は凍りつく…そして、その女は再び動き出し。
「ねえ?……ここで死ぬかい!!!」
「きゃあぁあぁぁあぁああ!!」
その女はゆっくりと動きだし。段々と近づく。それに遵って辺りのざわめきは大きくなる。そのざわめきは「コロセ」「シネ」と色々な声で狂っていた。
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