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絶体絶命のこの場を、打ち砕き。化け物が増えようとも動じず、逆に余裕の表情で立ち向かう彼は…言うまでもなく
「鈴……原?なんで」
「説明は、後でいいか?たく、意外と手強いか……それとも」
輝である。だが詳しいことは後回し。よく見ると、足首を掴まれた男子は助けられてた様で、周りにいた人の形は既に消えていた。いるのは、のびてる男子だけであった。
そして、次に向ってくる人の形を斬り捨てる。掴み掛かろうとするモノは、前に進みながら腕を飛ばし、後ろから斜め上より斬り下ろし。次のはその流れで回りながら斜め下より斬り上げる。休みなくニ、三体が襲い掛かるも横に斬り払う。その人の形は呻(うめ)き声をあげながら、消え去る
「凄い、あいつらを簡単に……」
実花はそう言葉を漏らす。その流れる動きと一撃で斬る姿に、今までの現状を少し忘れ、ただ驚き見入っていた二人。その間にも、一体、二体、三、四、五体と切り捨てる。
「貴様……なぜ、やられない……貴様らも、なぜ!!」
おのモノは、さらに殺気立っていた。もはや野獣である。その殺気にあの人の形も反応し、再び実花達に襲い掛かる。それに、気づき
「由こっちに、また奴らが!」
「にゃ!!」
実花の声に、猫の様な悲鳴を上げる由。
「二人とも伏せてな!『気刃波(きじんは)』」
そう、術技(じゅつぎ)を出すための技言(ぎこん)を言い放ち、刀を横に振るう輝。その刀からは、気の斬撃が放たれた。その斬撃は、実花達の頭の上を飛び、人の形に向っていく。人の形は、飛んでくる斬撃に次々と斬られていく。
「ヌグゥ」「グフゥ」「ガァ」「ゴア」
その様な、声をあげ消え去る。だが、さらにその後から、人の形が迫って来る。それに即座に対応しようとしたが。
「ヌガアァアァ!!」
ぐちゃあ……
「ぐっ……ちきしょ……」
「鈴原!!」
一体の人の形が輝に襲い掛かった。そして
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