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しかし異変が起きたのは俺達の体ではなく、涼子だった。
とても人間とは思えない程の絶叫に近い悲鳴が、部屋に響き渡る。
様子を窺うために、そっと目を開ける。
視界に飛び込んできたのは、理解不能の景色。
涼子は箱を覗き込んで、悲鳴を上げている。
その横で志朗が嘔吐している。
ステーキを食べて間もないからなのか、液体に混ざって異物が床に零れている。
そして、嘔吐時の独特な酸っぱい臭いが鼻をつく。
その臭いに混ざって、卵が腐ったような臭いもした。
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