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右腕。
左腕。
右足。
左足。
そのどれもが、バラバラにされた状態で箱に入っていた。
そして1番上には、こちらを見つめている真っ赤に染まった頭部。
その顔の頬は所々が爛れていて、数匹の蠅が止まっている。
箱を覗いた者を恨めしそうに睨んでいる瞳。
白目や黒目の識別が出来ない程に、白濁してしまっている。
不意に勢い良く胃液が逆流してきたが、喉仏を大きく動かし飲み込んだ。
まるでゴミ箱だ。
不要になったものを、適当に放り込んだような……
爛れた頬の上で、数匹の蠅はご機嫌そうに触覚を動かしていた。
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