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「うっわ、なに怖っ~」
あ~こいつ幽霊だからって聞こえないと思ってんだな。人間じゃねぇんだから丸聞こえだっての…
「怖くて悪かったな。生憎悪魔なんでね。てめぇに罰を与えに来た。」
「ヒィィ!!聞こえてる!?悪魔!?罰!?た、助けてぇ!!」
「誰も助けちゃくれねぇよ。
でもなんだ、ただ罰を与えるのも気が引ける。
てめぇ、なんで自殺なんかしやがった?」
「ヒィィ!!ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい!!」
「いいから答えろ!」
「だ、だって学校ではいじめられるし、家に帰れば親は受験と勉強しか言わないし…もう疲れたんだ、だから楽になりたかった。」
「は?それだけ?」
「それだけって…僕にとってはどれも耐えられない苦痛だよ!」
「ふざけんなぁ!てめぇはいじめられて、そいつら見返す努力はしたのか!!
親にどうこう言われたくねぇなら言われねぇように努力すりゃいいだろ!
辛いことから逃げやがって、死ぬ勇気があんならなぁ!!死ぬ気でなんかしてみようと思わねぇのか!!」
「うるさい!うるさい!うるさい!努力なんてのが1番嫌いなんだ!!できたら苦労しないよ!死んでまでなんで文句言われなきゃなんないの!?僕は気ままに猫にでもなりたかったよ!!」
「ハッ!とことん腐った野郎だ。そんなら特別に猫に生まれ変わらせてやるよ。」
「え?本当?」
バカだな。頭にきた…罰を与える。
「ああ…1つ条件がある。」
「なに?なにをすればいいの!?」
「お前をいじめた奴1人に自由に罰を与える権利をやる。」
「本当!?やった!感激だよ!ありがとう!」
「期限は明日までだ。じゃぁな。」
さぁって…どうなるかな。
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