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あの子が死んで一ヶ月たった今もあの子の死が受け入れられない。
あの子のいない人生なんて考えられない。
だったらいっそのこと…
絵里…いつもみたいにお母さんって呼んでよ…
「絵里ぃ…ぇ…あ゛ぁ…」
「お母さん。」
ほら…絵里がまた呼んでる気がする。いつもみたいに。
「お母さん!」
え?
「絵里!?絵里なの!?」
急いで声のする後ろに振り返る!
そこには変わらないあの子がいた。
1つ違うのは羽根が…
「絵里!!あなたどうしたの!?ああ…私の可愛い絵里…きっと夢なのね…でも嬉しいわ…」
「お母さん。これは夢じゃないよ?お母さんが心配だから見に来たの。私はね天使になったの」
なにがなんだかわからない。ただ会えただけでも嬉しい!
あの子が帰ってきた!
「よかった!それならまた3人で一緒に…」
ここまで言うと絵里は悲しい顔をして言った。
「それはできないの…でもこのままじゃ、お母さんは前に進めないでしょ?」
「そんな…お母さんは絵里がいないとダメなのよ…」
「だからお母さんにおまじないをかけてあげる。しゃがんで?」
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