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そう言うと絵里は私のおでこにキスをした。
私がよく絵里にしてあげたおまじないだ。
涙が溢れてきた。
でもいつもと違うあったかい涙。
「ありがと…絵里…」
「これをね?お父さんにもしてあげて?そしたら幸せをプレゼントしてあげる!私は天使なの!」
「そう…わかったわ!」
「私はいつでも見てるから。可愛がってあげてね。」
「あ!!えりっ!」
消えてしまった。
でも私の心はすっかり暖まり涙が流れることはなく、自然と笑顔になった。
「なにを可愛がるのよ。お父さん?面白い子ね。」
私は久しぶりにまともにご飯を食べた。美味しかった。
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