2/8
前へ
/10ページ
次へ
僕の名前ゎ加賀美 歩人。 ガラッ 教室のドアを開けると………ほら始まった。 『うわ、また来ちゃったよ。』 『帰れよ。』 『存在がウゼェんだよ。』 僕に放つみんなの言葉。そう僕はイジメを受けている。 入学した頃ゎ普通だったのに、クラスのリーダー格の奴の遊びの誘いを断っただけで……次の日からイジメが始まった。 毎日毎日、『汚い』とか『死ね』とか言われて、気にしないようにしてても、やっぱり聞こえちゃうから精神的にもそろそろ限界だ…。 僕ゎ教室を飛び出して屋上へ向かった。 もちろん屋上から飛び降りるためだ。 僕が死んだって誰も悲しまないし、泣きやしない。 誰も僕を必要としていないんだから、クラスのみんなの言うとおり、死んだ方が喜ぶよね? ガチャ…。 屋上の重い扉を開けた瞬間、スーっと心地よい風が僕の頬と髪の毛を撫でる。 歩『気持ちいい…。…何かここに来たら自殺なんかしたくなくなっちゃうな…。』 『だろっ?』 歩『!!!!』 『こんな所で自殺するなよ?』 歩『…へ?』 『だって……自殺する気だったんだろ?』 歩『え?あっ……うん。』
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加