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気になったのは頭上でチカチカと光る気球。しかしガノトトスはそんなことに気にもしなければ隣のエリアに向かう。
「なにかいるな…と思ったらなんだ。ただのトカゲじゃないか」
けたたましく威嚇をあげる一匹のゲネポス。鬱陶しいから無造作に間合いを詰めればショルダータックルでぶっ飛ばす。体勢が崩れたところにウロコの柔らかい腹部をめがけて蹴りをぶちかまし、馬乗りからそのまま相手が大人しくなるまで殴り続ける。
「けっ、これに懲りたらさっさと逃げやがれ」
どうやら普段の餌がガノトトスに向かって威嚇したのが気にくわなかったらしい。脚の下で弱ったゲネポスが虫の息でキュルキュル鳴くのに満足すれば機嫌よく隣の、大砂漠が広がるエリアに向かったのだった。
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