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ちょっと後ろから声をかけて、
「驚かしてやろう」
と思って、そっと、庭に下りた。
ヒロの背中が、すこし揺れていた。
声を出さずにわらったようだった。
あたしの頭の中に「?」がわいた。
ヒロが、話しているように思えたからだ。
植え込の陰の誰かと。。。
「ふふ」
ヒロが含み笑いをした。
「。。。そんなことないよ。。。お兄ちゃんと、あたしを離そうとしてるなんて。お姉ちゃんも、お兄ちゃんと仲良くしようと思っただけよ」
あたしには「植え込」の陰に隠れているのが誰か、ピンときた。
・・・いくら小さい子だって!
怒りはしない。
怒るつもりはないけれど。。。
でも、だまって他人(ヒト)の家(ウチ)に、はいりこんでくるなんて、「ずうずう」しくない?
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