終焉のはじまり

2/2
前へ
/4ページ
次へ
どんな時も 前進あるのみと 躍起になっていた たとえ それが空しいだけの 空回りでしかなくても あれだけ 死にそうになっても まだこの命は果てない 妖しい過呼吸が この身体とこころに ぎゅっとまとわりついて バランスが 消えてなくなり 簡単に重力に負けた あの夜に感じた じめっとした道路の温度 今でも張り付いたままで いつか もうすぐ あれに手を引かれる わたしの生命は 気味悪く踊りだし どことも知らぬ帰り道へ 赤信号 気をつけて渡れ ラッシュアワーに散る
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加