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「異端強者の存在を確認した場合、いかなる者でも必ず政府に同行させること。
逃走した場合、攻撃魔法による威嚇を許可。拘束すること。
抵抗した場合、攻撃魔法、拳銃の使用を許可。やむを得ないとみた場合は現場処刑も許可する」
これが世界政府がだした『異端強者』についての待遇の一文である。
ライがそれを知ったのは中学生になってからの社会の授業であった。
この時期のライはすでに自分が異端強者であることを知っていたし、ばれると大変になることは父親から耳にたこが出来るくらい聞かされていた。
ライは三才から覚醒していた。一番甘えがある幼少期を乗り越え、十年間秘密を守ってきたライにとってこの話を聞いても対して恐怖を感じなかった。
それから四年後、ライは思う。
あの時の授業をもっとしっかり聞いておけば良かったのだと。
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