prologue

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 あの人と出逢ったのは、確か俺が高1の時の夏。  同じ部活の先輩が主催した(というのかは謎だが)、『ドキッ☆ヲタクだらけのカラオケ大会』に誘われた時だった。  何だか、ネーミングが痛々しいけど…  その先輩は俗に言う『腐女子』ってヤツで、俺もその時は『腐男子』ってことで通していた。その時点で、『自分は男の人が好きなんだ…』ってことには気付いていたけれど。もちろんそれを周りの人にカミングアウトする勇気は俺にはなかった。  もちろん、腐男子ってことにしてても引かれる人には引かれるんだけど、ゲイ…というか、バイで引かれるよりかはマシだと思っていた。というか、今でもそう思っている。  そのカラオケに居た先輩達の一人がシュン先輩だった。
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