ハ・ジ・マ・リ

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ホテルのフロントで鍵を受け取った皇が『お待たせ』と肩に手を掛ける。 寄り添うように乗り込むエレベーターは2人きりで、扉が閉まるより早くkissの嵐。 昇る37階の部屋まで、息を吐くことさえも許されない程に舌を絡め合った。 カードkeyで施錠を解除する手つきは慣れた仕草。 「どうぞ。」 皇が扉を開けると目に飛び込んできたのは… 「…綺麗。」 散りばめられたような夜景。 窓越しに見下ろす都会の街がキラキラと輝く。 この部屋いっぱいに…。 淡い灯火でライトダウンされた部屋が更に高級感を感じさせる。 「気に入った?」 「うん、すごく。」
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