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焼けつく、凍てつく… そんな言葉だけが脳裏をよぎる。 「……苦し…ぃ……」 抉られる感覚だけが直に伝わる。 「……お願…もぅ、ヤメて…」 その言葉を何度囀ったかわからない。 意識なんて殆ど残ってない。 「りぃチャン、さっきから誰に向かって口利いてんの?」 「やっ…ぁ゛!……もぅ、無理!!」 「まだ解んないの!?」 「……う…あぁあ……!!!!」 本当に、もぅ…無理。 何度昇らされたか分からない。 「また、言い付け破ったの?」 冷ややかな声、冷ややかな表情が、私を見下した。 「ごめんなさぃ!!」 危険を感じた唇が… 勝手に、謝罪の言葉を奏でた。
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