ハ・ジ・マ・リ

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再び唇を重ねる皇越しに、薄目を開けて運転席のミラーを見つめると… 運転手と目が合った。 一気に込み上げる羞恥心。 なのに容赦なく重なる唇に…いつの間にか熱くなる。 ―――羞恥心なんかじゃない。 込み上げたのは…引きずり出される…感度。 「…ッ…」 耐えきれずに声を漏らした、その瞬間… 一つ一つ…確かめるみたいに… まるで、何かを探すように… 私に、触れる。 「……莉緒……」 唇を離す度に、耳元で名を呼ぶ。 皇ってこんなに……上手かった? 過去を思い出そうとしても、もぅ何も考えられない。
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