3728人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
再び唇を重ねる皇越しに、薄目を開けて運転席のミラーを見つめると…
運転手と目が合った。
一気に込み上げる羞恥心。
なのに容赦なく重なる唇に…いつの間にか熱くなる。
―――羞恥心なんかじゃない。
込み上げたのは…引きずり出される…感度。
「…ッ…」
耐えきれずに声を漏らした、その瞬間…
一つ一つ…確かめるみたいに…
まるで、何かを探すように…
私に、触れる。
「……莉緒……」
唇を離す度に、耳元で名を呼ぶ。
皇ってこんなに……上手かった?
過去を思い出そうとしても、もぅ何も考えられない。
最初のコメントを投稿しよう!