ハ・ジ・マ・リ

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ただの一泊には広すぎるほどの部屋。 普通、city hotelなんて一部屋しかないのに。 「これって…スイートルーム?」 「正解!ジュニアだけどね。」 「そんな…いいのに。そこまでしてくれなくて。」 ただの友達なのに、今夜縋ったのは私なのに… なんか、悪いじゃない? 「『酔わせて』欲しいんだろ?」 「そう…だけど。…高いでしょ?」 「まぁね、払いがいがあるよ。」 「ごめんなさい、私なんかに。」 でも、皇は笑い出した。 本気で申し訳ないって思ってるのに… 何がおかしいの? 「どうして笑うの?失礼しちゃうわ。」
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