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私はいま ある病に犯されています あなたにそれを話したとき あなたは死ぬなと 支えになりたいと そう言ってくれた けれど、今になったらそんな言葉、 まるでなかったかのように 「嗚呼、あの時少しでも、和らいだ私の気持ちはなんだったのでしょう」 所詮、貴方は社交辞令程度だったのですね 私は、一滴ずつ 静かに 少しずつ、日に日に迫り来る 死という恐怖と、 貴方からの裏切りに脅えながら 独り、涙を流すのです _
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