雷の力

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「じいちゃーん!!!! 今日はでかい熊を倒したぞ!!」 ”雷神の肉”を食べてから、もう8年たった。 良は今16歳になった。 「今日も俺のサンダーパンチで余裕だったぜ!!」 サンダーパンチとは良が考えだした技である。 手に雷をまとわせてパンチするだけであるが、熊を一発で倒すほどの威力がある。 『良、まだサンダーパンチしか使えないのか。 もっと修行しろ。そんなんじゃいつまでたっても強い奴は倒せんぞ。』 「もぉ~、じいちゃんはいっつもそればっかり。 大丈夫だって!!」 良はいつでも自信満々だ。 『やれやれ…』 五郎と良は山奥の小さな小屋に昔から住んでいる。 だからこそ盗賊に襲われた時のことを思って、五郎は良を心配しているのだ。 ~~~~~~~~~~~~~~~ 1週間がたった。 何も変わらない毎日。良はいつものように熊を倒したようだ。 その時… 「ゴゴ、ゴゴゴゴ」 空から不気味な音がした。 良と五郎は空を見る、 『なっ、なんじゃあれは~~!?!?』 そこにあったのは大きな黒い裂け目だった。 その黒い裂け目に良と五郎は吸い込まれていく…。
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