永久

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艶のない 灰色の雨雲 どこからか立ちこめる黒い煙は 今の僕のように ふらふらさ迷う 声も出ず 受けとめた真実 信じ難くもこの世は残酷で あなたを失った 夏の夜 ただ悲しくて ただ虚しくて 開いた穴を塞いでいた 希望も 刹那に消えた 込み上げる憤りと涙の中 永久に... 愛することの意味がわかるまでに あと少し、まだもう少し 時間がいるというのに 僕のこの一番の恋は 果てしなく遠くへ行ってしまった あなたの唇と同じで 動かないままになった 叫んだ 泣いた 求めた 暴れた 二人出逢い、別れなんてないと ずっと思ってた どんなに涙を流しても 帰ってくることのない あなたとの 想い出を 静かに数えて... 独りの鼓動を 優しく包んだのは あなたの残した 最後のメッセージ 震えた僕の手を 力弱くも 握りしめて 愛してるの一言... 羽ばたいた意思 あなたと僕のさよなら 永久に... 愛することの意味がわかるまでに あと少し、まだもう少し 時間がいるというのに 僕のこの一番の恋は 果てしなく遠くへ行ってしまった あなたの唇と同じで 動かないままになった ここからあなたは何を願う? 冷たい風に吹かれて 凍てついた心はいつしか また平和を取り戻すのかな 必然のように どこか仕方なく 僕のこの一番の恋は 果てしなく遠くへ行ってしまった けれど また時が過ぎれば きっと逢えるかな また愛を伝えられるかな その日まで 見守っていて 大好きなあなたよ この一番の恋よ 永久に...
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