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もちろん俺自身の話もした。
今はサラリーマンとしてやってる事、そしていつか自分で喫茶店を持ちたいと夢見てる事も。
「喫茶店?何で?昔はそんな話聞いた事なかったけど?」
「………喫茶店で有名になったら…いつか愛里姉ちゃんが…来てくれると思ったんだよ…ι」
愛里姉ちゃんはクスクスと笑い始めてから、涙を拭きながらこう言った。
「意外に純粋だよね♪…ねぇ…いつか…一緒に喫茶店経営しない?…曲はこの曲流して♪」
俺は一つ頷くと、
「店名はあの映画から取って【Rain】にしよう。」
と呟いた。
外を見るといつの間にか雨は上がり、俺達は喫茶店を後にした。
そして三年後…
「いらっしゃいませ。」
「いらっしゃいませ♪…ご注文がお決まりになりましたら、お呼び下さいね♪」
綺麗な店内には、ゆっくりと珈琲を入れる俺と、笑顔で注文を取る愛里の姿があった。
もちろんBGMはあの曲で…。
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