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レンタルビデオショップに着くと、二人であちこち探し歩いて…。
20分してから愛里姉ちゃんが【懐かしの名画コーナー】とやらに置いてあったビデオを一本持って来た。
「これにしない?名画らしいし♪」
「全然知らない役者だけど?…本当に名画な訳ぇ?ι」
パッケージに俺の知らない俳優や女優の名前が並んでいたため、露骨に嫌な表情を浮かべた。
「Σい…良いじゃないっ!!……あたしも見た事はないけど…有名みたいだし…ι」
「面白くなかったら…責任取って貰うからな?ι罰としてジュースとハンバーガー3つ♪」
「じゃあ面白かったら…駅前のフェアリーのケーキね♪」
二人ともクスクスと笑いながら賭けの内容を決め、レジへとビデオを持って行った。
愛里姉ちゃんの部屋に久々に入ったが、相変わらず綺麗に片付けられていた。
枕元の猫のぬいぐるみや、机の位置などは何も変わらなかったが、棚に並んでいる教科書などは俺の知らない物ばかりだった。
「Σちょっ!!ちょっと!!…あんまり女性の部屋をじろじろ見ないでよι」
俺は慌てて視線を借りて来たビデオに移した。
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