†第一章 振り撒かれる病

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「知るか!!起きてねぇコークが悪い!!」 少女の名前はフォルニカと言うらしい。 その彼女の足元で、コークと呼ばれた青年は、まだ頻りに頭を撫でている。 「うぅ……。けどもう少し他に起こし方があったんじゃないか」 「次からその頭、殴った椅子が壊れるぐらいに、殴って起こそうか?」 「スミマセンデシタ」 コークはフォルニカに頭が上がらないらしい。 「それよりも、手伝って欲しいことがあるんだけどよ。さっさと支度してくれないか」 「起きてすぐに仕事か……」 「あ?」 「直ぐに着替えます」
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