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部屋のタンスに歩いていくコーク。
彼の今の格好は、パンツ一丁である。
「これにするか」
コークは上下セットらしい、黒い服を着ると、タンスを閉めた。
「隣の家のロッヅが、急に熱を出したんだ。親は医者に掛かる金がねぇってロッヅを寝かし付けてる」
ゴミだらけの路地を、二人は歩く。
道端で座り込む乞食が、ねとついた目で二人を見た。
「それはただの風邪じゃないのか?」
「俺も最初はそう思ったんだがな。どうも様子を見ると違和感があったんだよ」
路地を抜け、すこし大きめの道に出る。
ガリガリに痩せてボロボロの布切れを付けた子供たちが、棒切れでちゃんバラごっこをしている。
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