プロローグ

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とある場所に副会長の蓮見はいる そしてある男と向き合っていた。 「答は決まったかな?」 「はい。」 「そう。それで?」 「…‥ただ最後に一つ。本当にこの条件を呑めば、今までと何も変わることはないですか?」 「当たり前だよ。約束は守るから安心していいよ」 そういって微笑んだ男。 「貴方を信じます。」 「それはうれしいよ。」 「なので、お引き受け致します。明日の朝そちらに伺わせて頂きます。」 「取引成立だね。朝、迎えをよこすからね。」 「それでは失礼します。」 しばらくして、ドアの閉まる音が二人が居た部屋に響いた、 男はずっと微笑んだまま、彼が居なくなるまでドアを見続けた。 ??side パタリとドアが閉まり、部屋は静寂に包まれた。 (やっと、君が僕のものになるんだね。やっと…) そう呟いた僕の眼は、慈愛に満ちていただろう。
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