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マグノリア･ブラウン
１６歳
ブラウン家の長女にして
先代より受け継がれた力の持ち主
父は先程紹介した
バーントである
母マリアンヌはマグノリアを産んだ後、他界したために姫は彼女の顔を知らない
公の場ではブラウン家の長女としての気品を見せ
おとなしいが
日常ではかなりの我が儘娘
騎士であるリベットをいつも困らせている
さて、ここで話を変えますが
先程述べた【力】
一体それは何なのか…
実態を知るには
遥かﾌﾞﾗｳﾝ家先代の時代まで話は遡る必要がありそうです
その頃は各国が領土を巡り
剣や槍、弓などを用いて争い合っていた
大量の血が流れた戦乱が
５０年続いていたのだ
土地は荒れ、草木は枯れ
道には数多の兵士の死骸が倒れていた
後の世でこの戦乱は
【ローラン大戦】と呼ばれた
いつまでも続くと思われた、このローラン大戦を
突如現れたほんの数人の若者によって止められた事を一体誰が信じたか
彼等は知性に富み、摩訶不思議な現象を引き起こす事ができた
それは何も無い所にいきなり火や水、氷や雷といった物を発生させる所謂魔法の類である
そのような現象を扱う事ができた彼等はたちまち世界中に知れ渡り
【潔法士】(ｲﾉｾﾝﾃﾘｱ)と呼ばれるようになった
またその魔法の類は
【ｲﾉｾﾝﾄﾏﾃﾘｱﾙ】
略して【ｲﾉﾏｰﾃ】と呼ばれた
突如現れた彼等が参戦するとたちまちに戦乱は終結してしまった
それもそのはず
あんな不思議現象に太刀打ちできる者などいるはずがないのですから
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