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「あ!今馬鹿にしたでしょ!」
「しっしてないよ!」
苦笑まじりにこう言ったが少女は信じなかった
「した!したね!もう!許しませんよ!」
「あっ!ちょっ!うわっ!!」
「きゃっ!」
少女はいきなり少年に襲い掛かるが
何分不安定な寝具に身を任せていた少年は簡単に落とされ
まさかこうも簡単に落ちるとは想像もしなかった彼女は自身もバランスを崩してまえのめりに倒れた
「いったたたた…」
「だ…大丈夫?」
奇しくも寝具で抑えられ
姫は倒れなかったが
どうやら少年はしりもちをついてしまったらしい
「大丈夫じゃない…尻が…」
「フフッ」
「え?」
「フフフフフ…」
少女は少年の様子に笑いがとまらないらしく
少年もそんな彼女を見て
笑わずにはいられなかった
中庭は静かでゆったりした所だが
今は少年と少女の笑い声でいっぱいだった
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